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2019年8月 5日 (月)

ニュートン反射結露対策する(斜鏡編)

最近、清和高原天文台で撮影してたら、毎回結露に悩まされてしまった。新月期、晴れてるのに結露で撤退してしまうと、残尿感がすっごい事になる。

機材と周囲の温度差(T)、周囲の湿度(H)、その環境に晒され続けている継続時間(D) とすると
結露しちゃう度 = T * H * D
であろう。


で、あれば、対策は
1. 温度差を無くす(若しくは周囲より高い温度にする)
2. 湿度を下げる
3. 短時間で切り上げる
になる(換気も有効な場合があるが、外気状態によっては悪化する事も考えられる)。

短時間で切り上げてしまうと、前述のように残尿感に悩むことになるので、加温もしくは除湿が有効だろう。

 

除湿は、以前、乾燥空気を主鏡付近から注入する対策を施してある。加温する方式は、ガイドスコープを暖めれば結露しないので効果は確認済。

ニュートン反射望遠鏡の場合、結露対策が面倒かつ結露しやすいのは斜鏡と思われる。経験上、結露しやすいのは、
ガイドスコープのレンズ > 斜鏡 > 主鏡
と思う。主鏡より先に斜鏡の対策を施すべきだったのだ(主鏡への乾燥空気供給は、主鏡の迷光対策、主鏡マスクのついでに加工したって事情がある)。

 


斜鏡の加温加工(BKP200)

 

1. 発熱体を加工する。

R0011127
USBで暖かくなる手袋の中には、コレが入ってる。ペラペラなシートの中にニクロム線的なものが入ってるっぽい。

 
この手のものの中には上の写真と似たようなモノが入っていると思われるので、それを引っぱり出して加工する。


R0011128 R0011129
このままだとペラペラなので針金で補強する。針金で、斜鏡に押し付けて熱を伝えようって魂胆。

R0011131
斜鏡の反対側になる面には習字の下敷き(迷光対策で使ってたのが余ってた)を切って縫い付ける。外に熱が逃げにくい材質なら何でもいいと思う。


R0011132
周囲をパーマセルテープで固めた。

 

R0011137
電線の長さが足りないので細めの電線をハンダ付け。電線は60cm用意した。

R0011140
ハンダ付けした部分は、熱収縮チューブで保護しておく。

 
R0011141
動作確認。5V, 0.3A くらい流れるみたい。しばらくすると、ほんのり暖かくなる。

R0011142
手袋は発熱体が2個あるので、もう1つは巻きポカに入れて、ガイドスコープ用にする。

 
ガイドスコープの口径で手首用、足首用を選択すればいいと思うけど、60mmØは足首用でちょうど良かった。

 

2. 発熱体を設置する

R0011146
発熱体を斜鏡の後ろから押し付けて(発熱体が斜鏡からはみ出さないように注意)、結束バンドで固定した。結束バンドは200mmを使った。

 

 

3. 電線を取り回す

R0011148
斜鏡は、マスクを4mm幅で付けてあるので、電線はマスクにパーマセルで張り付けた。

R0011149
外に出した部分も結束バンドで固定しておく。

R0011150
鏡筒バンドを使って固定して、ガイドスコープ付近まで電線を延ばして完成。

 

これで、斜鏡とガイドスコープを暖める事で結露防止できると思う。主鏡も加熱する方法もあるけど、乾燥空気を加工済なので、それを利用することにして加熱方式は見送った(発熱体が手袋だと2個だからね)。


2個加熱して、0.6A 程度なので、ちょっと大きめのモバイルバッテリーを使えば(10000mAhで16時間)、一晩は大丈夫だろう。


これとは少し違う(Amazonで見つからなくなってた)けど、20000mAhで残量計付のバッテリで運用する予定。残量がどのくらい正確か怪しいけど残量の目安にはなるし、20000mAhだったら、一晩余裕で行けると思う。

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コメント

手の混んだ改造ですね。プクプクより効果がありそうな気配です。レシピを公開されているのでいつでも真似っ子できますね。

プクプクよりも加工面倒でした...
ガイドスコープはほんのちょっと暖めるだけで結露しないので、これで大丈夫と思いますよ。試してないけど。

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